彼女の指先と神話

柴田健治 野村和弘

2018年1月19日(金)- 3月3日(土) 12:00-19:00

アルマスギャラリーは、アートトの共同開催で、
野村和弘と柴田健治による展覧会「彼女の指先と神話」を開催します。

本展は、素材の持つ意味や機能を吟味しながら、作品ごとに表情の違う絵画や
インスタレーションを展開する野村和弘と、手前に張り出す感覚と奥に吸い込まれる感覚が
同時に存在する、不思議な絵画空間を生み出す柴田健治によるコラボレーション展です。

二人の作品に共通するテーマとして、「不確定なもの」が挙げられます。
それは、日の光や温度、風のそよぎなどのように一定ではない状況ですが、
数年先まで計画を立てて日々行うことを確定させ、すべてが動いているように
見える今の社会では、排除されがちな考えといえるのかもしれません。
一方で、「不確定なもの」を積極的に捉えてその意味に向き合うことは、
この時代を背景として、何か見知った世界とは別の、豊かな世界へと通じる道を
探ることになるのではないでしょうか。

野村は、イヤリングやスツールなどによるインスタレーションを展示し、
柴田は、滑らかで鑑賞者の姿さえも映し出す鏡のような絵画を出品します。
個室のようなギャラリー空間で繰り広げられる「不確定なもの」の物語と空間づくりにぜひご期待ください。

日時:2018年1月19日(金)- 3月3日(土) 12:00-19:00
金/土/日のみオープンとなります (2月16日、17日、18日は休廊)
opening reception 1月19日(金)18:00-20:00
※ オープニングレセプションでは、藤原大典(美術家)による自作詩の朗読があります。

主催:アルマスギャラリー 企画協力:アートト 協力:タグチファインアート
本展は、アルマスギャラリーとアートトの教育プログラム「キュレーション・プラクティス」が共同で制作しています。

柴田健治 Kenji Shibata____________________________________________________
1971年 新潟県生まれ。
1998年 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了。
近年の主な個展に「Sei Solo」(タグチファインアート、2014年)などがある。
また主なグループ展に「十和田奥入瀬芸術祭 SURVIVE この惑星の時間旅行へ」(十和田市現代美術館、2013年)や
「赤いコルパー」(Time & Style Midtown、2015年)などがある。

野村和弘 Kazuhiro Nomura__________________________________________________
1958年 高知県生まれ
1979年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻入学
1988年 同大学美術学部油画後期博士課程を満期退学後、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として渡独
1990年 デュッセルドルフ美術アカデミーにて学位(Meister schueler)取得
1993年 帰国、神奈川県在住

[主な発表歴(2010年以降 *印は個展)]
2017年 「イヤリングと葡萄」* void+ 東京
「女性靴とボタン」* gallery21yo-j 東京
「片目」* ガレリア フィナルテ 愛知
2016年 「六本木クロッシング 」 森美術館 東京
2015年 「笑う祭壇2出版記念」*+「赤のコルパー」 TIME & STYLE MIDTOWN 東京
「富士ゼロックス版画コレクション コピー・アートの時代」 Fuji Xerox Art space 神奈川
「春を待ちながら」 十和田市現代美術館 青森
2014年 「笑う祭壇」* gallery21yo-j 東京
「0.5出版記念」*+「黒の拡大」* TIME & STYLE MIDTOWN 東京
2013年 「LVRF3」 カスヤの森現代美術館 神奈川+TIME & STYLE MIDTOWN 東京
「frances」* 秋山画廊 東京。
* カスヤの森現代美術館 神奈川
2012年 「 現代絵画のいま」 兵庫県立美術館 兵庫
「1、2、3(Little Girl Popular Edition)出版記念」* void+ 東京
2011年 「simple things」 名古屋市民ギャラリー矢田 愛知
2010年 「野村和弘/東島毅 みることをかんがえる」 いわき市立美術館 福島
「City Beats + Live Explosions」 Bank ART studio NYK 神奈川

[コレクション]
千葉市美術館
富士ゼロックス
いわき市立美術館