掌の彫刻

今野健太

2019年3月2日(土) - 4月20日(土)

アルマスギャラリーでは3月2日から4月20日まで、
石彫を軸とする制作を行っている今野健太の、5年ぶり2回目の個展を開催いたします。

今野健太は東京芸術大学大学院博士後期課程美術専攻を修了後、
東京近郊で制作を行っています。

一貫して人体彫刻をメインとして、自分自身を見ることさえ出来ない人間という
存在の不確かさや不安をテーマに、複数人が融合し変形した立像や
大人とも子供ともわからないデフォルメされた人物たちを制作してきました。

今展で展示される、テノヒラと題された作品群は、
これまで東京芸術大学の陳列館で披露された数トンを超える大型の彫刻などの、
長期にわたる制作期間が必要な作品とは違った時間軸、即興的に作り上げてゆく
作品群であり、会期中に100点をこえる予定です。
テノヒラはその名の通り、掌サイズに荒くかたどられた石にほぼ原寸大の
作家自身の掌のディテールが彫り込まれ、原始彫刻や欠損したギリシャ彫刻を
はじめとする製作者不明の彫刻を彷彿とさせるフォルムとなっており、
手にとって愛でたくなるような魅力のあるものとなっています。

前回の個展時のものになりますが、充実したインタビューがありますので、ぜひご覧ください。
「不毛なことの意味をかすかに信じる」――彫刻家・今野健太が彫り出す存在
今野健太×荒井裕樹

会期:2019年3月2日(土) – 4月20日(土) 12:00 – 19:00
金土日のみオープン
オープニングレセプション 初日3月2日(土) 18:00 – 20:00

今野健太 Kenta KONNO ———————————————————

1980 東京生まれ

2009 東京芸術大学大学院博士後期課程美術専攻 修了

【個展】
2017 「 巨岩と花びらの狭間で 」 日本橋髙島屋美術画廊X / 東京
2015 「 ぱられる人 」 EARTH+GALLERY / 東京
2014 彫刻//新時代シリーズvol.1 今野健太展 「 あいとなるものもの 」 日本橋髙島屋美術画廊X / 東京
2014 「 にじり出す背 -Back out gradually- 」 HARMAS GALLERY / 東京
2012 「 ユスブル 」 現代HEIGHTSgalleryDEN / 東京
2007 「 曖昧な決断、はっきりとした迷い 」 現代HEIGHTSgalleryDEN / 東京

【グループ展】
2016 「 彫刻 -気概と意外 」 東京芸術大学大学美術館陳列館 / 東京
2016 「 sympathy 」 名古屋松坂屋 / 愛知
2013 「 Melting Points 」 HARMAS GALLERY / 東京
2012 「 行為の触覚 反復の思考 」 上野の森美術館 / 東京
2010 21C//カタチの今 vol.2 「 -思考する人体・語りかける彫刻- 髙畑一彰・今野健太 二人展 」 新宿髙島屋 / 東京
2009 「 彫刻 -労働と不意打ち 」 東京芸術大学大学美術館陳列館 / 東京
2005 「 UPRISE -彫刻における現代への視座- 」 上野の森美術館EXTRA / 東京