アルマスギャラリーでは3月19日から4月23日まで、 清水信幸の初個展を開催いたします。
敬愛するモランディと共通のモチーフである机上の花瓶にはじまった清水の絵画は、
徐々に色彩と絵具の物質性への興味へと移行してきました。
そこには、子供の頃の遊びの記憶が常にインスピレーションのもととして存在し、
石ころのような形の支持体をもつ絵画などが制作されてきました。
今回の個展では、昨年のグループ展でも示唆された、
描線のストロークを抽出した作品群をさらに先鋭化したものになっており、
ストロークの形そのものの形状の支持体に絵具が塗られた絵画となっています。
ギャラリー内に数々のストロークが浮遊しているような展示空間になるかと思います。
どうぞご高覧のほどよろしくおねがいいたします。
自身の行為の集積で出来ている絵をつくる。
川の近くで育った僕にとって、砂、泥、石、岩が遊び道具だった。
積む、割る、投げる、描く、なぞる、集める、などの行動から得られる実感との対話を
手掛かりにして、絵具を素材に、パレットナイフで岩のような成形をしたり、カッター
で削り取って別の場所にくっつけたり、積み重ねたり、時としてケーキのクリームを扱
っているように絵具を使う。
絵具で描くことは、僕にとって行為の形を視覚化することだ。
ドローイングから生まれた線、風景のようなもの、静物のようなものを拡大して、描い
た箇所だけを余白から切り離し、壁にかけてみる。
すると自身で生み出したはずが、ものすごく距離を感じるのだ。
それを土台に遠くから手繰り寄せていくように、絵具の触覚を楽しみながら行為をぶつ
けていく。
そうして蓄積した行為の痕跡がちょうどいい距離を保った時、次の作品へととりかかり
ます。
清水信幸 3.26.2016
日時:2016年3月19日(土)-4月23日(土) 12:00-19:00 金土日のみオープン
opening reception 3月19日(土)18:00-20:00
場所:HARMAS GALLERY
清水信幸 Nobuyuki SHIMIZU_______________________________________
1987年 生まれ
2011年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業
2013年 同大学院造形研究科美術専攻領域 修了
[主な展覧会]
2015 Raw Structurez 原游 清水信幸 野内俊輔 (HARMAS GALLERY/ 東京 )
2014 カヤバ珈琲(東京)
2014 イグノア・ユア・パースペクティブ 24油画考 #1「コンセプト、イメージ、画材のコンジャンクション」( 児玉画廊/東京 )
2014 アートフェア東京(東京国際フォーラム/東京)
2013 イグノア・ユア・パースペクティブ19「space aesthetics」( 児玉画廊/東京 )
2013 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 ( 国立新美術館/東京 )
2013 ZOKEI 展 ( 東京造形大学大学院/東京 )
2012 panorama ( ギャラリー・トリニティ/東京 )
2011 KOSHIKI ART EXHIBITION2011「アイムアダイバー」( 鹿児島県薩摩川内市甑島 )
2011 Abflug 2011-9 つの飛行 – ( TURNER GALLERY /東京 )
2011 東京五美術大学連合卒業・修了制作展 ( 国立新美術館/東京 )
2011 ZOKEI 展 ( 東京造形大学/東京 )
2010 camaboco 展 ( 東京造形大学旧絵画棟/東京 )
2010 flap ( SPACE/ANNEX gallery /東京 )
2009 WATARASE Art Project 2009「わたらせ社宅展」( 足尾銅山旧鉱山住宅 渡良瀬社宅/栃木県 )
2009 WATARASE Art Project 2009 ( 桐生 末広通り空き店舗/群馬 )
2008 WATARASE Art Project 2008 ( 足尾銅山旧鉱山住宅 渡良瀬社宅/栃木県 )