GALLERY SHOW

高橋大輔、東美貴子、原田郁

2016年9月10日(土) - 10月15日(土)

アルマスギャラリーでは9月10日から10月15日まで、
高橋大輔、東美貴子、原田郁の新旧作をとりまぜたグループ展を開催いたします。

高橋は厚塗りの抽象画で知られる高橋ですが、
そのスタイルには油絵具との出会いが大きく貢献しています。
絵画を描く上で常に繰り返される、色彩や筆致との応答の積み重ね、否定と肯定。
それらの行為に質量を伴わせる事が可能になった時、現在のスタイルが始まったと言えるでしょう。
チューブから出す、伸ばす、あるいはそのまま配置する。塗り付ける、または画面上で混ぜ合わせる。
色彩の配置を観察し、ある色を隠蔽しある色は残す。
常に筆を自身の予想を裏切るように動かすこと。
剛胆な筆致に隠れたこういった繊細な思考が、高橋の作品を絵具の塊ではなく、
強固な絵画へ立ち上がらせています。

東は多摩美の版画科を卒業後、常に紙という素材に惹かれ制作をしてきました。
針を使って紙の表と裏から穴をあけ、点描していくことによる、微細な凹凸を利用した絵画や、
日々不要になる紙製品を裁断したモザイクを用いたコラージュなど、
紙に触れて制作していくことは東にとってとても重要なテーマとなっています。
大胆に抽象化されたパーソナルなモチーフは、繊細な陰影やそれぞれの印刷物としての出自を
思い出させるテクスチャーを含有しながら、描き出されています。

原田郁は、自身のPC内に自分だけの世界「インナースペース」を構築しています。
そこは作家本人だけが立ち入ることのできる場所であり、そこで彼女は建物や遊具を
制作したり、できた建物内に自作を壁に飾ったりと、常に変化と拡張が行われています。
常に変化しつづけるインナースペースの風景を切り取ったスナップを、
現実世界に絵画として物質化したものが原田の作品となります。
生の筆触とテクスチャーを得た風景は、非常にシンプルな要素で構成されているにも関わらず
閉ざされたインナースペースへ開かれたウインドウとなります。
暖かみのある色彩に溢れ、見るものを内側へ誘うようでありながら他人が入る事を
許されない場所であるという、アンビバレンスな空気感が原田の作品の魅力となっています。

日時:2016年9月10日(土)-10月15日(土) 12:00-19:00 金土日のみオープン
場所:HARMAS GALLERY 

高橋大輔 Daisuke TAKAHASHI____________________________________________________

1980 埼玉県生まれ
2005 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業
埼玉県在住

[主な個展]
2015「ア」HARMAS GALLERY(東京)
2014「アメシヤボ みたいものがある」HARMAS GALLERY(東京)
2013「絵の絵の絵の絵」HARMAS GALLERY(東京)
2012「まぶしい絵具/五年間を振り返る」HARMAS GALLERY(東京)
2012「絵画の田舎」HARMAS GALLERY(東京)
2011「高橋大輔 個展」LOOP HOLE(東京)
2011「高橋大輔 個展」リマスタ(東京)
2011「100層」switch point(東京)
2009「無題[無題との戦い、観念と開放・踊り(ダンス)]」T&S GALLERY(東京)
2007「第三の石」 LOOP HOLE(東京)
2006「many」トキ・アートスペース(東京)
2005「象風景」switch point(東京)
2004「山と穴と母と光と死の風景」東京造形大学絵画棟展示室node(東京)
2003「elephant♯1~♯3」東京造形大学絵画棟展示室node(東京)

[主なグループ展]
2016「花 ドルチェ 問い/」ギャラリーマルヒ(東京)
2015「KAREN‘S COOKIES」ギャラリーかれん(神奈川)
2015「ペインティングの現在 -4人の平面作品から-」川越市立美術館(埼玉)
2015「ループホール10周年記念展 -The first decade of LOOP HOLE-」府中市立府中グリーンプラザ分館ギャラリー、LOOP HOLE(東京)
2014「Unknown History シリーズNo.4 記録集 発売記念展示-After History-」NADiff a/p/a/r/t (東京)
2014「絵画の在りか」 東京オペラシティアートギャラリー(東京)
2014「夏と画家」アラタニウラノ(東京)
2014「Dynamics of expression」HARMAS GALLERY(東京)
2014「I’m hungry」STEAK HOUSE DOSKOI presents In the Kitchen of XYZcollective(東京)
2014「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在- 金沢巡回展」問屋まちスタジオ(金沢)
2014「VOCA展 2014 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)
2013「ダイチューショー」府中市美術館市民ギャラリー(東京)
2013「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-」コーポ北加賀屋(大阪)
同展覧会巡回展 GALLERY MoMo Projects(東京)
2013「アラタニウラノ・山本現代 合同展覧会  未来の体温 after AZUMAYA」山本現代(東京)
2013「UNKNOWN HISTORY」早稲田スコットホールギャラリー(東京)
2012「ショコラデ府中」LOOP HOLE(東京)
2012「consonances」time and style midtown(東京)
2012「人間」シャトー2F(東京)
2012「GALLERIST MEETING × SOMEWHERE 『非日常のライフスタイル』」ヒカリエ(東京)
2012「460人展」名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2011「今年かいた絵」ギャラリーかれん(神奈川)
2011「SHIFT←311/3.11以降の7人の現代アート」ART CAFE(広島)
2011「人魚とビスケット」Art Center Ongoing(東京)
2009「絵をかく人々のチャリティ展2009」ギャラリーかれん(神奈川)
2008「ART IN TIME AND STYLE MIDTOWN VOL,4」time and style midtown(東京)
2007「COLLECTION」LOOP HOLE(東京)
2006「絵をかく人々のチャリティ展2006」ギャラリーかれん(神奈川)
2004「ZOKEI展」東京造形大学(東京)
2003「six senses」東京造形大学(東京)

東美貴子 Mikiko AZUMA ______________________________________
1978年  埼玉県生まれ 、東京在住 
2001年  多摩美術大学 美術学部 版画専攻 卒業

[個展]
2013年  「 Circulation 」HARMAS GALLERY(東京)
2011年  「 Flagments of time 」HARMAS GALLERY(東京)
2010年  「Galerie Sho Projects〜だいたい2畳の週替わり展〜」Galerie Sho Conremporary Art(東京)
2005年  「smoke soil」アートギャラリー環(東京)
2004年  「IMMANENT WORLD」啓祐堂ギャラリー(東京)
2002年  「東 美貴子展」アートギャラリー環(東京)

[グループ展]
2004年〜2012年 「ベクトル展」山脇ギャラリー(東京)
2011年 「SHOWCASE SHOW」MEGUMIOGITA Gallery (東京)
2007年〜2009年 遠州横須賀街道文化展(静岡)
2008年 「Galerie Sho Projects Something Sweet 4 Girls」Galerie Sho Conremporary Art(東京)
2008年 「Galerie Sho Projects 7人の新人展」Galerie Sho Conremporary Art(東京)
2008年 「Works(print+file)展」文房堂ギャラリー(東京)
2005年 「reality 2005」元麻布ギャラリーTOYAMA(富山)
2004年 「環展・情と感と知と夢と Part1」 アートギャラリー環(東京)
2004 年 「坂出Artグランプリ展」坂出市民ミュージアム(香川)
2003 年 「坂出Artグランプリ展」坂出市民ミュージアム(香川)
2003年  「環展-ひとのかたち-裸婦五態」 アートギャラリー環(東京)
2002年 「Friendlyship Exhibition」 (クルージ/ルーマニア)
2001年 「触鉄展」 ギャラリー遊(東京)
1999年 「4人展」 Nakano ZEROギャラリー(東京)
1999年 THE 3rd CLUJ MINI-PRINT BIENNIAL (クルージ/ルーマニア)
1998年 「2人展」cafe gallery / BAOBABU(東京) 
1997年 「FLEA」千葉大学意匠工学部(千葉) 

[パブリック・コレクション]
町田市立国際版画美術館

原田 郁 IKU HARADA_________________________________________

1982 山形県生まれ
2005 東京造形大学絵画専攻領域卒業
2007 東京造形大学大学院美術専攻領域絵画科修了
2007-2011 東京造形大学絵画専攻領域助手勤務

[個展]
2015 「 原田郁 展『 My Garden 』」代官山蔦屋書店 Anjin /東京
2015 「遠い国 近い国 −真昼のパースペクティブ−」 ART FRONT GALLRY /東京
2013 「ひとつの窓と醒める庭」 ART FRONT GALLRY /東京
2012 「子供の情景 – 知らない国々と人々について -」 Lamp harajuku B1Gallery / 東京
2011 「IKU HARADA SOLO EXHIBITION2011」 HARMAS GALLERY /東京
2011 「spring」 Lamp harajuku B1Gallery / 東京
2010 「原田郁 展」 真下慶治記念美術館 / 山形
2010 「GARDEN”+”WHITE CUBE”」 node / 東京
2010 「IKU HARADA SOLO EXHIBITION」 ギャラリーTRINITY / 東京

[グループ展]
2014 「サマーフォーラム2014 いえとまちのかたち」 もうひとつの美術館 / 栃木
2014 「アパートメント・ワンワンワン ~中之島1丁目1-1で繰り広げる111日~」 アートエリアB1 / 大阪
2014 「Art Stage Singapore 2014」 the Marina Bay Sands Convention and Exhibition Center / シンガポール
2013 「BORDERS」森本太郎| 大槻英世| 原田郁 展  HARMAS GALLERY / 東京
2012 「ULTRA 005」エマージング・ディレクターズ・アートフェア(Directed by 八木宏基) スパイラル / 東京
2012 「LIVING PLACES」原田郁| 佐藤亮太 展  HARMAS GALLERY / 東京
2011 「Inside the Garden」 原田郁| 竹中美幸 展  ART FRONT GALLRY / 東京
2010 「ULTRA 003」エマージング・ディレクターズ・アートフェア(Directed by 八木宏基) スパイラル / 東京
2010 「rgb+vol.2」 東京造形大学絵画専攻助手展   東京造形大学ZOKEI Gallery / 東京
2010 「SICF 11」スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル  スパイラル / 東京
2010 「Another Approach to Arts」 +PLUS spazio1用賀 / 東京
2009 「SET ON THE PLATFORM」 ANNEX Gallery / 東京
2009 「rgb+」東京造形大学絵画専攻教務補佐展  東京造形大学ZOKEI Gallery / 東京
2008 「森の展覧会」 文房堂 / 東京
2007 「a smoky room・空は無名 部屋は無名 世界は無名」 MONKEY GALLERY / 東京
2006 「Tokyo Wonder Seeds 2006」 トーキョーワンダーサイト2 / 東京
2005 「せんだいアートアニュアル 2005 」 せんだいメディアテーク / 宮城

[受賞歴]
2010 群馬青年ビエンナーレ2010 入選  群馬県立近代美術館 / 群馬
2010 GEISAI#14 リキテックス賞  東京ビックサイト / 東京
2003 第58回山形県総合美術展 奨励賞 山形美術館 / 山形

[コミッション・ワーク]
2014 美容院「INNOSENSE」/ 和歌山
2014 三井ショッピングパーク ららテラス武蔵小杉 / 東京
2013 新宿グランベルホテル / 東京
2012 大阪府立精神医療センター / 大阪