アルマスGALLERYでは、東美貴子による『small voice』を 9月16日(土)から11月4日(土)まで開催いたします。 前回の個展から4年ぶりとなる今展では、東がこれまで用いてきた緻密なコラージュによる 表現にくわえ、東自身の興味や思考の一端が垣間見える展示となります。 東の制作は、大学で版画を専攻しているときから、常に紙を素材として行われてきました。 印刷の古典技法である版画の様々なテクニックを経たのち、紙にインクをどう刷るのか、 ではなく、既成の印刷物そのものを素材にしたマイクロコラージュとも言うべき技法に行き着き、 現在に至ります。 主に不要になった紙の製品を細かくぶつ切りにして、色の素材として収集し、 像を描く事に使ってゆきますが、そういった本来は破棄され消えてゆくものを使う事自体も、 東の制作においてとても重要な要素となっています。 そうした不要とされるものによって描かれるのは、東の体験に基づいた私的な体験や 私物が中心となっていて、旅行先で拾った貝殻や種、魚の骨や、 窓から入る光によって揺らぐグラスの影など、儚く、風化をたどるであろう物が モチーフに選ばれています。 今展では、2年にわたり制作されてきた大型の作品を中心に、 アンティークの古本の傷をたどった作品や、 日々書き溜めているドローイングなど多彩な表現による展示となりそうです。 ぜひご高覧いただければ幸いです。 日時:2017年9月16日(土)-11月4日(土) 12:00-19:00 金/土/日のみオープンとなります opening reception 9月16日(土)18:00-20:00 東美貴子 Mikiko AZUMA ____________________________________________________________________ 1978年 埼玉県生まれ 、東京在住 2001年 多摩美術大学 美術学部 版画専攻 卒業 [個展] 2013 「Circulation」 HARMAS GALLERY(東京) 2011 「Flagments of time」 HARMAS GALLERY(東京) 2010 「Galerie Sho Projects〜だいたい2畳の週替わり展〜」 Galerie Sho Conremporary Art(東京) 2005 「smoke soil」アートギャラリー環(東京) 2004 「IMMANENT WORLD」啓祐堂ギャラリー(東京) 2002 「東 美貴子展」アートギャラリー環(東京) [グループ展] 2016 「GALLERY SHOW」 HARMAS GALLERY(東京) 2004〜2016 「ベクトル展」山脇ギャラリー(東京) 2011 「SHOWCASE SHOW」MEGUMIOGITA Gallery (東京) 2007〜2009 遠州横須賀街道文化展(静岡) 2008 「Galerie Sho Projects Something Sweet 4 Girls」Galerie Sho Conremporary Art(東京) 2008 「Galerie Sho Projects 7人の新人展」Galerie Sho Conremporary Art(東京) 2008 「Works(print+file)展」文房堂ギャラリー(東京) 2005 「reality 2005」元麻布ギャラリーTOYAMA(富山) 2004 「環展・情と感と知と夢と Part1」 アートギャラリー環(東京) 2004 「坂出Artグランプリ展」坂出市民ミュージアム(香川) 2003 「坂出Artグランプリ展」坂出市民ミュージアム(香川) 2003 「環展-ひとのかたち-裸婦五態」 アートギャラリー環(東京) 2002 「Friendlyship Exhibition」 (クルージ/ルーマニア) 2001 「触鉄展」 ギャラリー遊(東京) 1999 「4人展」 Nakano ZEROギャラリー(東京) 1999 THE 3rd CLUJ MINI-PRINT BIENNIAL (クルージ/ルーマニア) 1998 「2人展」cafe gallery / BAOBABU(東京) 1997 「FLEA」千葉大学意匠工学部(千葉) [パブリック・コレクション] 町田市立国際版画美術館
small voice
東 美貴子
2017.9.16 - 11.4 金/土/日のみオープン