アルマスギャラリーでは8月19日から9月23日まで、 佐藤イチダイの7年ぶり4度目の個展を開催いたします。
佐藤イチダイは1983年生まれ、 アルマスギャラリーでは7年ぶり4度目の個展となります。
他者とのコミュニケーションに内在する非共有性を主題として、顔が空虚な空間として描かれたポートレイトや、
何かが起きる兆し/狼煙として、揺らぐ煙をモチーフとした絵画を描いてきました。
佐藤は、完全には計り知れない他者に対するもどかしさや孤独感を抱えつつも、前向きに自身の尺度をもって
補完しながら理解していこうとする態度に創造性を見出していると語っています。
今回展示される作品上では身近な人物、またその周辺の事物がコラージュして用いられています。
同一視点のパーツを繰り返すように部分を配置し、モチーフに対する解像度を確認するかのように
彩度と色相、明度が吟味された色面、トーン、描線に分解して描かれています。
絵画上の手法を用い、自分の外の世界を捉え直すような制作態度は以前と変わらないものですが、
展示タイトルの「境目の時間」にあるような、移ろいのさなか自身の感覚が十全に発揮されないひととき、
わかっていると感じたものが揺らいだ瞬間を捉えた絵画であると言えるかもしれません。
今展では新作のペインティングと新旧織り交ぜたドローイングを展示予定です。
暑いさなかではありますが、ぜひご覧ください。
佐藤イチダイ Ichidai Sato_______________________________________
2006 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2008 多摩美術大大学院美術研究科絵画専攻油画領域 修了
【個展】
2009年 犬と連想(フタバ画廊/東京)
星に願いを(清須市はるひ美術館/愛知)
2011年 A scene from invisibility(HARMAS GALLERY/東京)
2012年 talking about…(HARMAS GALLERY/東京)
2016年 星を読む、または煙の反覆(HARMAS GALLERY/東京)
2019年 Patchwork Mask（VIENTO ARTS GALLERY/群馬）
【グループ展】
2009年 2009 FUTABA FRESH ARTIST’S(フタバ画廊/東京)
第12回リキテックス・ビエンナーレ(スパイラルガーデン/東京)
第6回はるひ絵画トリエンナーレ(はるひ美術館/愛知)
中之条ビエンナーレ2009(伊参スタジオ/群馬)
佐藤イチダイ・山内賢二 展(SAN-AI GALLERY/東京)
2010年 ワンダーシード2010(ワンダーサイト渋谷/東京)
Drawing(SAN-AI GALLERY/東京 以降、2011、2012、2013)
2011年 TOKYO WONDAER WALL 2011(東京都現代美術館/東京)
GEISAI TAIWAN#3(1914文創園區/台湾)
2012年 GEISAI #16(東京流通センター/東京)
2013年 ヤドカリトーキョーvol.09 秘密の部屋 -恋する小石川- (ヘルシーライフビル/東京)
中之条ビエンナーレ2013(旧廣盛酒造/群馬)
佐藤イチダイ・山内賢二展(SAN-AI GALLERY/東京)
鍋横niアート(鍋横商店街/東京)
2016年 アイロニカル−アーティストの視点-(リベストギャラリー創/東京)
美術がくれたこと(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川)
2018年 idiom(リベストギャラリー創/東京)
2019年 FACETS(ART TRACE Gallery/東京)
2023年 Our Voice(リベストギャラリー創/東京）
【アートフェア】
ＡＲＴ名古屋2017(HARMAS GALLERY より)
ＡＲＴ名古屋2018(HARMAS GALLERY より)
ＡＲＴ名古屋2020(HARMAS GALLERY より)
【受賞】
第12回リキテックス・ビエンナーレ 椹木野衣賞
第6回はるひ絵画トリエンナーレ 奨励賞
【パブリックコレクション】
清須市はるひ美術館